IEEE EMC-S Sendai Chapter Colloquium 開催趣旨

 

 日本においてEMC技術とその研究の必要が唱えられて、早くも30年近く経ってきております。その間、IEEE EMC-Sも、米国内のみならず、世界的規模で活動を展開してきております。

 日本国内ではEMC技術が急激な発展を遂げ、国際的シンポジウムを開催することとなり、その折りに、日本のChapterの開設がIEEEから要望され、1980年6月16日付けでEMC-S Tokyo Chapterが設立されました。

 日本のEMC関連分野における貢献には目を見張るものがあり、国内各地で、多くの成果が上げられて参りました。特に東北地区も活性度が高く、2001年、前幹事団を中心としてSendai Chapterが設立され、その活動に対しEMC-Sから表彰されております。(EMC-S Sendai Chapter ホームページ参照:http://www.topic.ad.jp/emc-sendai/)

 

 現在、関係者の努力で、EMCの概念は広く普及し、産業界でも定着しつつあり、関連技術が急速に発展して来ているところであります。今まで多くの新技術については、学会・講習会等での発表等を通して情報伝達がなされ、このことが技術の進歩と発展に大きく貢献してきております。この事実は万人の認めるところではあります。しかし講演会の形式のみでは、研究成果や新技術についての勘どころが十分理解されにくい面もあり、このままでは一部の内容しか伝わらないなどの不具合も危惧されます。本当の技術の伝承には、より突っ込んだ意見交換が必要であろうと考えられます。

 そこで、技術課題のの本質を見極め、課題の整理を行い、正しい技術を伝承して行くため、インタラクティブな雰囲気の場での語らいを通じ、EMC技術の本質に迫る場が必要となりましょう。このようなことから、グローバル的な側面も兼ね備えつつ、専門に研究されておられる方に、テーマ毎に話題提供を頂き、意見交換する会として、「IEEE EMC-S Sendai Chapter Colloquium」を発足させることとなりました。

 

 本会の目的は、仙台チャプターから新たな時代の風を起こし、世界に発信し、EMC技術のグローバル的発展に寄与しようとするものであり、また同時に、語らいを通じ、技術情報の伝達性向上をはかろうとするものであります。

 

 実施形態は、年2回程度、東北地区において肩の張らない形で、複数のテーマの発表と討論を行います。

なお、適宜、他の関連研究会等との共催もありえます。またEMC-S Sendai Chapter会員以外にもオープンとします。