EMCに関する最近の話題
東北大学電気通信研究所工学研究会
EMC仙台ゼミナール 代表
杉浦 行
IEEE/EMC Society
Japan Chapter委員長 小塚洋司
Sendai Chapter委員長 杉浦 行
雷およびその電磁波は古くから研究されていますが,最近,阪大の研究グループが新しい観測法を開発して数多くの研究成果を挙げており,最近のNHK教育テレビ「サイエンスZERO」にも放送されて注目を浴びています. 一方,高速道路で広く利用されているETCシステムでは,電磁波の不要反射を抑制するために様々な電波吸収体が利用されており,数多くのメーカが開発に鎬を削っています.
そこで,雷放電および電波吸収体について,我が国随一の先生方に御講演頂くことにしました.皆様,是非ともご参加下さいますよう御案内申し上げます.
記
期日: 12月4日(月)13:30〜17:30
場所: 東北大学電気通信研究所
ナノ・スピン実験棟4F カンファレンスルーム
参加費:無料
13:30〜15:00
(1) 世界の雷を求めて −地上から宇宙から−
河崎善一郎(大阪大学教授)
雷放電物理を理解するため,阪大グループでは色々な観測手法を考案し,国内外での野外観測や人工衛星を用いた観測を実施している.そこで本講演では
1. 阪大グループが開発してきた観測法を概括し,
2. これまで行ってきた海外10ヶ国での野外観測結果の紹介と
3. 熱帯降雨観測衛星(TRMM)による雷観測結果を紹介する.
4. そしてこれまでに得られている科学的知見を明らかにする.
5. さらに東大阪衛星プロジェクトについても言及する.
15:10〜16:10
(2) 電波吸収体の設計と応用
橋本修(青山学院大学教授)
ETCや無線LANといった無線通信技術がめざましく普及する中,安定した電波環境を実現するために電波吸収体の利用は必要不可欠な状況下にある.本講演では,伝送線理論やシミュレーション技術を駆使した電波吸収体の設計や,ETCや無線LAN用電波吸収体の実現例について述べる.
16:20〜17:00
(3) 電波暗室用電波吸収体
栗原 弘様(TDK(株)電波エンジニアリンググループ)
電気電子機器から発生する電磁妨害波の試験に用いられる電波暗室の壁面を構成する複合電波吸収体について述べるとともに,新しい複合電波吸収体の設計結果および10m法電波暗室への実用化について述べる.
17:30〜19:00 (懇親会)
協賛: 電波科学連合(URSI)E分科会 日本委員会
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なお,御参加の方は,資料作成の都合がありますので,御名前,御所属,御電話,メールアドレスを下記にご連絡下さい.
東北大学電気通信研究所・杉浦研究室
秘書・濱田 hamamegu@
riec.tohoku.ac.jp
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